オンデマンドとオフセットについて

 

Ⅰ.オフセット印刷

オフセット印刷は、印刷解像度、生産性などにおいて、多くの優れた点があり、さまざまな印刷方式のなかで現在最も普及している印刷方式です。商業印刷物、出版印刷物などのほとんどはこの方式で生産されています。
オフセット印刷という名称は、印刷用の版から直接紙に印刷するのではなく、インキをいったんゴムのブランケットに転写して（Off）、紙に印刷（Set)することからこう呼ばれています。
オフセット印刷は、平版印刷のうち大部分がこの方式です。表面が平らな版で、版にはインキが付く画線部とインキの付かない非画線部があります。版全体に水を付けると、非画線部に水が付着し、画線部は水をはじきます。そうして、版面にインキをつけると非画線部は水を吸着しているのでインキをはじき、画線部のみにインキが付着します。
使用する機械と材料は、大がかりな印刷機と、インキ、印刷用の版（PS版）を使用します。

高品質、大量生産に向いています。このため、大量生産すると単価が安くできますが、少量だと単価が高くなります。高品質なカラー印刷物や500部以上の印刷物はこちらを利用したほうがいいでしょう。

 

Ⅱ.オンデマンド印刷

デジタル印刷は、最近増えてきた印刷方式で、コンピュータで作られたデータを、印刷用の版を作らずに直接紙に印刷する印刷方式です。インクジェット方式やトナー方式などいくつかの方式があります。トナー方式は、一般に使用されているコピー機と同じ原理です。

オンデマンド印刷の特徴は、データを直接印刷機に送って印刷するために、短納期で小ロットの印刷物に向いています。
オンデマンド機にもカラー用の機械とモノクロ用の機械があります。品質も、オフセット印刷とあまり変わらないぐらい良くなってきました。200部以下の小ロットの場合はこちらが向いています。
データをご自分で作ることができる方は、さらにお手軽に印刷できます。その場合「PDF-X/1a」や「PDF-X/4」でのデータ入稿がおすすめです。
カラーオンデマンド印刷機は、少部数で、カラーのパンフレット、チラシ、ＤＭ，名刺。パッケージや商品の見本作成にもお役にたちます。
モノクロオンデマンド印刷機は、少部数の報告書、書籍、マニュアル、自費出版物などページものに最適です。

 

 

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